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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
 三浦はゆっくりと露天風呂に近づいていく。

 小さな手ぬぐいで、ギリギリ股間部分を隠しながら。



 ちらっと三浦が歩いてくる方を振り返った朋香は、目で会釈したあと、すぐに「沢下と申します。よろしくお願いします」と言った。



 立っている田中に再びお辞儀をしたあと、湯に足を浸けながら三浦が挨拶を返す。

「三浦っす。よろしく」

 そして、無遠慮な視線を朋香の肢体へと這わせながら、三浦が続けた。

「こんな可愛い子と恋人っていう設定かぁ。こりゃ、ツイてるなぁ」

 朋香は内心「この人、苦手かも」と思っていた。

 思わず、自分の身体に視線を落とし、手ぬぐいでしっかり隠せているか再確認する朋香。

 幸い、手ぬぐいはズレてはおらず、肩から下は全て湯の中ということもあって、胸や下腹部はちゃんと隠せているようだ。




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