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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
「こちらのお部屋です。こちらにて、作業をしていただくことになります」

 学校の教室程度の大きさの、会議室のような雰囲気の部屋に二人を案内して、宮元が言った。

 部屋の中央に大きな四角いテーブルがあり、そばに椅子が二脚置かれている。

 椅子同士は向かい合わせになるようにセッティングされているが、机の真ん中に衝立(ついたて)のようなモノがあるので、お互いの回答をカンニングすることができない仕組みになっているようだ。

 部屋にあるのは、他にホワイトボードや小さな書棚、テレビ、エアコン程度で、全体的には殺風景にみえる。

 エアコンはよく効いており、暑さは少しも感じなかった。

 建物が山の中にあるせいか、外もあまり暑くなかったのだが。



 宮元がさらに言った。

「それでは、準備してまいりますので、そちらに腰掛けてお待ちください。すぐに戻ります」

 そう言うと、宮元は一礼の後、部屋を出ていった。




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