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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
 幾度も悪夢にうなされ続けた朋香は、寝返りを打ちながらようやく目を覚ました。



 ズキズキ痛む頭を手で押さえながら、起き上がる朋香。

 自分の身体に目をやると、いつの間にか元通りに服を着ていたので、朋香は驚いた。

 下着を着けている感触もある。



 それに、朋香がきょろきょろ辺りを見回してみると、そこは見慣れたいつもの駅前で、普段あまり人がいないバス停のベンチだった。

 周囲には人の気配は一切ない。



 時計を見ると、すでに午後4時半を回っていたが、初夏ということもあって、周囲には夕暮れの気配はまだ訪れていなかった。

 遠くの電線に、小さな鳥が一羽、とまっている。




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