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怪しい薬の研究所
第3章 莉央菜と宮元の夜
朋香と三浦を巻き込んだ温泉宿での実験の翌日、午後6時半のことだ。
宮元は浮き立つ心を抑えきれぬ様子で、スキップすらしながら、実験室Cへと向かっていた。
温泉宿での実験前のやり取りで、莉央菜が出した質問に見事正解したご褒美を、約束どおりに果たしてもらえることとなったのだ。
既に研究所は就業時間を終えており、莉央菜と宮元と宿直の警備員の三名を除いて、館内に残っている人はいなかった。
外は暗さを増してきており、夜の到来が間近に感じられる。
館内は1階を除いて全て消灯されているので、外から見ると、1階部分の窓から漏れる明かりがよく目立っていた。
もっとも、研究所は山奥にあるため、通りかかる人はごく稀だったし、前述のとおり職員もほとんど残っていない状態だったのだが。
宮元は浮き立つ心を抑えきれぬ様子で、スキップすらしながら、実験室Cへと向かっていた。
温泉宿での実験前のやり取りで、莉央菜が出した質問に見事正解したご褒美を、約束どおりに果たしてもらえることとなったのだ。
既に研究所は就業時間を終えており、莉央菜と宮元と宿直の警備員の三名を除いて、館内に残っている人はいなかった。
外は暗さを増してきており、夜の到来が間近に感じられる。
館内は1階を除いて全て消灯されているので、外から見ると、1階部分の窓から漏れる明かりがよく目立っていた。
もっとも、研究所は山奥にあるため、通りかかる人はごく稀だったし、前述のとおり職員もほとんど残っていない状態だったのだが。