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怪しい薬の研究所
第4章 高校生の友人同士が……
「幾らなんでも、今回ばかりは失敗してしまうんじゃないでしょうか……。お二人は、小学校からのお知り合いで、『友人関係を結ばれてから』と限定しても、実に5年以上ものお付き合いなのですよ。これだけ長く友人関係を続けられていて、『お互いに対して恋愛感情を抱いていない』と断言されているお二人が、性行為に及ばれるなんて、ちょっと想像がつきませんね……。もし、興奮されてきても、結局は耐え抜かれるのではないかと思うんです」

 ところが、莉央菜はやはりいつもどおりに自信満々だ。

「うふふ。今回は奥の手も用意してあるわ。心して見てなさい」

「奥の手って、あのテレビのことですか?」

 宮元の指摘するとおり、今回は実験室にテレビが設置されていた。

 もちろん、被験者の二人には何の説明もされていなかったし、宮元ですら「どういう意図で置かれているのか」は知らないのだが。

 莉央菜が得意げに説明する。




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