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怪しい薬の研究所
第5章 大爆発、そして……
 倉庫でのあの爆発直後から、男たちの蛮行が始まったので、どう考えてもあの爆発が無関係とは思えない。

 倉庫に保管していた薬の瓶が、大量に床へと落ちて割れ、中身がこぼれていたことも莉央菜の注意をひいた。

 そして、莉央菜が現場へ駆けつける前に、男たちは倉庫へと踏み込んでいたのだ。

 莉央菜は、「そういえば、先日の実験でも使用した、例の霧状の薬品なども保管していたな」と思い出す。

 ようやく、莉央菜の中で全てが繋がった。

 情欲を高める薬の蒸気を大量に浴びたことで、男たちはケダモノのように暴走しているんだと気づいた莉央菜。

 莉央菜自身が同じ状態になっていないのは、きっと到着が遅れたことが幸いし、倉庫内には足を踏み入れていなかったからだろう。




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