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怪しい薬の研究所
第5章 大爆発、そして……
 莉央菜は唖然とした。

 まさか宮元まで薬の毒気に侵されたのでは、と不安になる莉央菜。

 盛岡が不服そうに言った。

「宮元さんはいつも楽しんでらっしゃるんでしょ? 俺はまだ1回もヤってないんですよ。お願いしますよ、ここは俺に」

「いやいや、この研究所内での立場は、俺の方が上だろ。まず、俺にヤらせろよ。盛岡はその次ってことで。文句はないな?」

 宮元の双眼も、他の男たちと同じような様子に見えたので、莉央菜はゾッとした。

 宮元が駆け寄ってきたときには、「助けてもらえる」と期待していただけに、その落胆と悲しみは大きい莉央菜。

 莉央菜は「もしかすると、あの爆発により割れてしまった倉庫の窓から薬品の蒸気が漏れていて、それで外にいた人にも影響が出てしまったのかも」と想像していた。




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