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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
 モニターのある部屋では、作業に戻る二人の様子を、莉央菜と宮元が観察していた。



 宮元は2度目の自慰を終え、後始末も済ませたところだ。

 莉央菜が宮元の方に顔を向けて言った。

「それじゃ、あの二人のもとへ行っておあげなさいな」

「あ、もういいんですか? まだ必死で回答を続けてくれてるみたいですが」

 莉央菜が苦笑して答える。

「宮元君も知ってるでしょ。あの作業は単なる口実だから、何の意味もないもの。肝心の仕事を終えてくれたのだし、無闇に拘束するのは、かわいそうでしょ」

「莉央菜所長がそうおっしゃるのであれば」

「じゃあ、お願いね。鈴木と田中も連れて、作戦Aね」

 これだけで、莉央菜の言わんとすることを把握した様子の宮元が、頷いて言う。

「かしこまりました、作戦Aですね。スプレーや薬品、ガーゼなどはどちらに?」

「鈴木と田中が持っているわ。焦る必要はないから、別にゆっくりでもいいけど」

「了解です。それでは」

 すっかり真面目な態度に戻った宮元は、莉央菜に一礼してから、モニター室を後にする。



 そして、廊下に出た宮元は、鈴木と田中という名の部下を呼びに休憩室へと向かった。




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