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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
 入室した宮元は、すぐに朋香に言った。

「あちらの車もまもなく到着する見込みだそうです。そろそろ、準備していただけるでしょうか? 温泉は1階に降りていただき、右手に進んでいただくと、すぐに分かると思います。もし、ご不明な点がございましたら、従業員さんや我々スタッフを捕まえて尋ねてみてくださいね」

 それを聞いた朋香は、ペットボトルを机の上に置くと、立ち上がって言った。

「了解いたしました。色々とありがとうございます。荷物はどうしましょう?」

 荷物といっても、朋香は小さなトートバッグしか持ってきていないのだったが。

「こちらの部屋には、必ず一人以上のスタッフを待機させておきますので、置いていっていただいてもかまいません。ただ、貴重品がございましたら、フロントに預けていただきますね。私もご同行いたしますよ」

「すみません、お願いします」

「では、まいりましょうか」

 こうして、朋香と宮元はいったんフロントへと向かった。




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