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第1章 マジかよ！

　この二回目の「マジかよ！」は、きっと、あなたが思っている意味の「マジかよ！」じゃない。

　それについてこれから説明させて貰おう。

　漫画とかなら、この「マジかよ！」は「夢だったのか！」という意味だろう。たいていの場合は。

　あるよね？
　嘘みたいな幸せな展開の良い所で目が覚めるって奴。
　ハッキリ言って、使い古されたベッタベタな展開だ。

　でも、俺の場合は違ったんだ。
　いや、目覚めたのはそうなんだけれどさ。

　ベッドの上で俺は戦慄していた。
　何故なら、これで確信がもてたからだ。

　何にって？

　俺は……同じ時間を繰り返していたんだ。
　それを確信した。

　一度目は違った。
　まさしく「夢かよ！」と、バカみたいに天井を見つめてしまったよ。
　ええ、漫画の主人公たちとまったく同じように。

　そのあとすぐにシーツを掴んで「ぐおおおおっ」と悔しがる所までいっしょ。さすがに笑いました。

　あー、ホントにそーいう風になるんだーって。

　で、まあ、それぐらいだったわけですよ。
　ひとつの面白い体験として、学校行ったら誰かに話そうかと思ったとか、その程度で。