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オール・ユー・ヌード・イズ・ラブ
第1章 マジかよ!

でも、西奈から告白って……。
確かにちょっと気になる子で、まあ気があるっちゃある相手。
夢の話のついでにそれをからかわれたらヤだから、他人に喋るときはテキトーにボカさないとなーとか。
軽く考えてた。
ところがだ。
登校してみると……。
なんだか、デジャヴがすごいわけ。
やることなすこと、起こる出来事、なんだか全部見たことがあるような。
授業で先生に当てられる順番とか、質問の内容とか、全部わかっちゃうわけ。なにこれ、俺、今日、超サエてんじゃん!
とか、そんな事を思った。
そういう日も、まあ、あるよね?
しかし、一日が終って清掃タイムとなって、岸岡とか、北見とか、ぬー子の奴らが早々にフケて……俺と仁美ちゃんの二人になって……と、状況が夢で見た通りに再現されていくに至って、ついに俺もソワソワし始めた。
あれって予知夢だったんじゃ……。
いやいや、落ち着け俺!
だいたい岸岡とかがサボって帰っちゃうのなんていつものことじゃねーか。それだけで予知夢とか、早合点すぎるだろ!
そんな風にね、心の中でムクムクと湧き上がる甘酸っぱい期待を打ち消しつつ、ホーキでシャワシャワやってたわけ。
そしたら、西奈の声で俺の名前が呼ばれるじゃん。
んで、声のした方を見たら、窓辺に西奈じゃん。
木漏れ日の仁美ちゃんじゃん。
可愛い……。
って、見とれるじゃん。
そして。

