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いろごとプリズム
第8章 嵐の昼休み
次々と起こるいろごとに、サーヤは頭が混乱していた。彼氏であるショウマは、処女を捧げた後に遠距離恋愛に。その弟である悠真に告白されて、指でイカされる流れに。クラスメイトの小暮にも告白され、文芸部の後輩である花見川には官能小説を読まされ、互いに口でイッた……。

昼休み、サーヤは優奈に相談した。
「はぁ……、もうなんかどうしたらいいのかわかんないよ……」
「贅沢な悩みねぇ~。でもきっとそういうのって彼氏不在の時期だけだよ。ほら、私みたいにベッタリな彼氏がいると、ぜーんぜん他の人からモテなくなるもんだよ!」
すべて聞いてもらっている優奈は、確かにみんなから芹沢の彼女、というように見られていて、他に浮いた話はない。
「でもさぁ、あれだね。サーヤ、最後まではまだ彼氏としかしてないんだね」
「そうだよ~。これでもヤリマンとか言われちゃうもんなのかなぁ……」
「うーん、……ていうか、やっちゃえばいいのに。みんなと」
「えっ!?」
「だってさぁ~、大きさとか……挿れてみないとわかんない相性とかも、あるじゃない……?」
「そ、そんな……、経験浅いからわかんないよ……。そう言う優奈は芹沢くんとの前にもあったの?」
「ふっふっふー」
含み笑いをする優奈。彼女の中学時代のことは、サーヤもよく知らない。

「修人には内緒だよ……?」
優奈は、中学時代に高校生二人と関係を持っていた経験を話し出した。
「地元の先輩なんだけどさ……、彼氏だったのかと言えばそうでもないと言うか……、一人はよく構ってくれてた人だったからなんとなく、もう一人はその人の友達だったから知り合った人で」
「えっ、えっ……!?それって結構気まずいね」
「そうだね。今のサーヤと少し似てるかもね。でも私は彼氏って決まった人はいなかったから、二人と同時進行しちゃった。……セフレかな……?でも、その、友達の方は……、本気でいてくれたみたいだったんだ」
サーヤはこういう友達がいてよかったとつくづく思った。参考になりそうだ。
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