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いろごとプリズム
第8章 嵐の昼休み
「サーヤの話も聞いてるからいろいろぶっちゃけて話すよ?もうほんと修人にはお願いだから内緒ね?先輩はモテる人で、彼女もセフレもコロコロ変わる、いわゆる女たらしだったの。でも私は憧れてたし、処女を捧げるならこの人、みたいなとこがあって」
「うんうん」
「経験豊富なだけあってさ、慣れてるんだよね……上手いの。かっこいいし。で、その友達は、私が遊ばれてるって心配してくれた感じでね。こっちも本気だったわけじゃなかったから全然よかったんだけどさー、俺ならお前だけになれる、とか言われて」
「そうか、友達だからよく知ってるんだもんね」
「そうなの。それで心配だとか言いながら結局自分も私に手を出してきて、そういうことになったんだけどさ、そのー……、ちょっとね……サイズが小さいし、早くて……」
「は、早い……!」
「早漏だよねぇ。すぐ出ちゃうの。だから何度もするんだけど、私はちっとも良くなくてさー。いい人だったんだけど、やっぱりダメで、結局先輩のセフレに落ち着いてたかな」

「なるほどー……。話に重みがあるね。……で、芹沢くんとはどうなの?」
そう言えばそんな話をしたことはなかった、と思い、サーヤは訊いてみた。
「修人ね……、うん、最高なんだ……。サイズも相性も、ペースも……、もうすぐ付き合って一年になるけど全然飽きないし、あっちも満足してくれてるみたいで……。エッチだけじゃなくて、とにかく一緒にいたいって思えるし……、今は他の人考えられないな」
「うっわぁ……、ごちそうさま。いいね、心身ともに大好きなんだね」
とにかく一緒にいたい、他の人は考えられない――、サーヤにはまだそう決まった人がいない。みんな、好きと言えば好きだ。でもそれが恋なのかわからない。
「うん……。実は学校でも隠れてエッチしたりしてるぐらいだよ……屋上とか体育倉庫とか空き教室とか」
「えええええ!?」
まったく気付いていなかったし、噂も立っていない。
「へへへ、私達ふたりともエロいからさ~。それこそ遠距離恋愛なんて無理、ムリ!」
「そっか……、そういうもんなのか……」
サーヤは愕然とした。こんなに近いはずの友人の、知らない顔を垣間見た。気のせいか今までよりも優奈が色っぽく映る。
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