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光 “I can see your halo.”
第1章 別れと始まり
「あの、今日は…すみませんでした。朝から、その…。あ、あと、ご馳走さまでした。」

お店を出て駅まで歩き出したと同時に、滝本さんに話しかけた。

「今朝は俺が悪かったんだし、メシも俺が誘ったんだから、気にするな。」

笑って返されて、少し安心した。

「あっ、あと…泣くとか…ごっ、ご迷惑をお掛けしました。」

「あはは、それも、俺がそう仕向けたからな。」

更に笑って答えた滝本さんに『よしよし』と、頭をくしゃくしゃ撫でられた。

「ちょっ…、滝本さん!」

「お前、このまま帰るだろ?一緒にタクシー乗ってく?」

「あ…知花たちに連絡しないと…。泊まる予定だったので。」

バッグを開いて携帯を探す。

「泊まる予定でしたけど…今日はこのまま帰ります。タクシー、一緒でもいいですか?」

「あぁ、俺は構わないよ。」

滝本さんが快諾してくれたので、タクシー乗り場に向かって歩く。
すぐに着いたものの、月曜なのに何故かタクシー待ちの列が出来ていて、私たちも最後尾に並んだ。
並び始めてからは順調に順番待ちの人が減っていき、私たちもすんなりとタクシーに乗り込めた。

タクシーの窓に自分の顔が映って、今更ながら恥ずかしくなった。
外で泣くのはやっぱり向いていない。
周りが気になってなかなか素直に泣けないものだとも分かった。
人前で可愛く泣ける女の人ってすごいな…
スギズキ痛い頭をもたげて、ため息をついた。
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