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光 “I can see your halo.”
第2章 元カレと体調不良
悠哉side↓

今日も佐々木は、俺の前で泣いた。
仕事不振の理由を聞いたら、やっぱり元カレ絡みで、聞けば聞くほどクソ野郎だった。
名前も顔も知らないソイツにイライラして、腸が煮えくり返るとはこういう事かと思った。

その後も佐々木は、仕事でミスをした自分を責めて、泣いて、落ち込んで、胃痛を引き起こしてホントに体調まで崩してしまった。

完璧主義で、いつも気を張って、自分に厳しい佐々木は、どんな状況でも自分に泣く事を許さない。
完璧主義が故に、自己否定ばかりだ。
今まで俺が見ていた、仕事が出来て、バイタリティーに溢れて、明るく笑っている姿は、佐々木自身が必死に作り上げている仮面なんだと今日、気付かされた。

やっと少し、ホントの佐々木を見れた気がして、腕に力を込めた。
始めこそ、泣きじゃくってはいたが、それが嗚咽になり、今は嗚咽も治まっている。
落ち着いたのか?

「佐々木…?」

返事がない…。
俺に抱き付いて顔を埋めている佐々木の顔を覗き込んだ。
もしかして…、寝た?
佐々木の肩を掴んで、身体を離して、顔を見る。

「マジかよ…」

この状況で寝るか、普通!?
呆れながら抱き締め直していたら、テーブルの上の胃薬が視界に入った。
そうか――…
コイツは今、普通じゃないんだよな。
今日一日辛いことがありすぎて、自分を責めすぎて体調を崩していたんだ。
泣きすぎて疲れただろうし、薬が効いて胃痛も治まって、楽になったんだろうな。
今日くらいはこのまま、しっかりと寝た方がいい。
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