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第2章 元カレと体調不良

「はぁ…、薬は？」

「……その棚の、一番上に…」

滝本さんが、私が答えたその場所から薬ケースを取り出して、持って来た。

「お前、胃に何も入ってねぇだろ？」

「あ…でも、あまりご飯は…」

「はぁ、もういいから寝てろ。歩けるか？」

ため息をつきながら、私を立ち上がらせて、寝室に連れていってくれた。

「ちゃんと横になってろ。コンビニ行って来るから、鍵借りてくぞ？」

私をベッドに寝かせて、そう言い残して、寝室を出ていった。
今更だけど、スーツのままだから寝にくいな。
寝転んだままジャケットだけを脱ぎ捨てて、天井を眺めて、ボーッとしていた。

そして、いつの間にか寝てしまった―――。


「…佐々木？おい、起きろ。」

身体を揺さぶられて、ハッと目を開けた。
私、寝てたよね…？
ベッドサイドに座る滝本さんが視界に入って、ガバッと勢いよく起き上がった。

「…っ！い、てて…」

胃のキリキリ感が襲ってきて、身体が縮こまる。

「大丈夫か？食うもん買ってきたから、とにかくなんか胃に入れて、薬を飲め。」

「私、寝て…て、すみ、ま、せっ…」

「いいから。ほら、歩けるか？」

身体を支えられて、寝室を出てソファーに座った。
テーブルの上には、さっき買ってきてくれていた白がゆ、梅がゆと、新たに雑炊と、いくつかのレトルト食品と、ヨーグルトやプリン、お水とポカリのペットボトル、うどん玉の袋が置かれていた。

「今日以降の食糧な。今はどれなら食べれる？」

「えっ…？えっと……う、うどん？」

「あははっ、お前…一番めんどくさいやつ、言ったな。」