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遅咲きのタンポポ
第6章 遅すぎた自覚
武井さんと連絡が取れなくなって3週間が過ぎた。

彼氏じゃないんだから、仕方ないんだけど、
クリスマスくらい連絡あるかなー、なんて、ちょっと期待してたのは事実で。
でも、それもなく。


会えなくなって、どれだけ私の中で武井さんの存在が大きくなっていたのかに気づく。

カッコよくて、優しくて、オシャレで…
ーーーあんな、極上のキスも。


語れる程男性を知っているわけじゃないけど、
会社の男性社員とか、友達の彼氏とか、
身近にいる人と比べても、武井さんは素敵だ。

人と比較してレベルが高いってだけじゃなく、
すごく真摯に、私の事を想ってくれてた、ってことが、今になってわかった。

どうして、もっと早く、自分の気持ちに気づかなかったんだろう。

恥ずかしいなんて思ってないで、
自分から好きって伝えればよかった。

人生にたら、れば、はないと言うけれど。

こんなにいきなり連絡が途絶えるなんて、
思ってなかったから。

明日は今日の延長で、当然のように来るものだと、
思ってたから…

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