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遅咲きのタンポポ
第2章 まさかの出会い
ようやく一次会が終わり、二次会に移動しよう、という時間になって。
私は早々に逃げることにした。
先輩方のバトルはまだ続いていて、延長戦に突入なんだろう。
悪いけど付き合う気力も義理もない。
この一次会だけでもちょっとした拷問並に辛かったんだ。
勘弁してもらおう。

男性陣がお会計の間、先輩方はお化粧直し、私はお先に失礼します、と足早に席を立つ。

エントランス近くで、コートを着ようとした時、コートのポケットから何かが落ちた。
思わず屈んで拾おうとした時、お尻の辺りに何かがぶつかり、バランスを崩して転んでしまった。

ちょうど入って来た人たちがいて、蹴られたというか、脚が当たった。

話しながら入って来たらしく、その人たちもちゃんと前を見ていなかったんだろうけど、私がいきなり屈んだから視界に入らなかったのかも知れない。

とんだ災難ではあるけれど、人の出入りするエントランスでいきなり屈んだ自分も悪いから、相手だけを責められない…
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