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素直になれなくて
第3章 田坂くん
「俺は空気か?」
店を出て、しばらくすると、浅井が呟いた。
「怒らない。怒らない。」
浅井が悠里の顔をチラッと見る。
「本当に、扱い上手いよな?あのての輩、扱うの。」
「変なこと言わないでよ?必死だったんだから。」
そうか?とニヤニヤ笑っている浅井の横っ腹を叩く。
「悪かったよ。」
「もう。」
「ありがとな。おかげで、やっと契約漕ぎ着けた。」
「わかれば、よろしい。」
ニッと笑って悠里は浅井を見た。

「あ、そうだ。明日から2日、俺有給取るから。」
「え、そうなの?」
「高校の同級生と会うことになってさ。」
「え、女子?ねぇ、女子でしょ?」
「なんだ?気になるのか?」
「別に……そう言う訳じゃ……」
そう言うと、悠里は頬を膨らませた。
「男だよ。残念ながら。」
悠里の頭をグリグリしながら、浅井は言った。
「もう、知らない!」
「気にしてくれて、嬉しいよ。」
浅井は悠里の頭をポンポンとすると、優しく微笑んだ。
「私、一旦社に戻るね。浅井はどうする?」
「俺は、明日の準備もあるし、直帰するよ。」
「わかった。じゃ、気をつけてね?」
「おう。サンキュ。」
そう言うと、お互い別々のホームに向かって歩き出す。
浅井は、ゆっくりと振り返る。
「お前の忘れ物、探して来るからな……」
悠里の背中に向けて呟いた。
フッと笑うと、前を向いて歩き出した。

「ただいま戻りました。」
「悠里先輩。おかえりなさい。」
「田坂くん……」
「待ってましたって言ったら、怒ります?」
「怒らないけど。」
悠里は、自分のデスクの上を片付けながら、メモを確認する。
「飯島家具の契約、とりあえず一段落したから。」
「それは、良かったです。」
「発注書、よく出来てるって褒めてたよ。」
「あの若社長がですか?」
「うん。」
「なんか、悪意を感じる。」
悠里はクスクス笑って田坂を見た。
「そんなこと、ないと思うよ。素直に喜びなさい。」
「はい。」
田坂は、頭を掻いて、顔を赤らめた。
「帰るけど。」
「オレも帰ります。一緒に…帰ってもいいですか?」
「変なことしないなら、いいよ?」
「しません、多分。」
「じゃ、却下。」
「嘘です、何もしませんよ!」
ははっと、笑って歩き出す悠里に、田坂は慌てて鞄を持って後を追った。
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