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素直になれなくて
第4章 過去の
浅井のキスを、悠里は今はただ黙って受け入れた。
浅井は、ゆっくりと唇を離す。そして優しく悠里を抱きしめた。
「…悠里…もう少しだけ…このままでいて……」
「ん…」
浅井は、悠里を抱きしめ、髪に顔を埋めた。

「……充電完了!」

浅井は悠里の頭をグリグリ撫でた。
「……浅井……」
「…悪かったな。惑わすような事して……」
「浅井……あの…」
「何も言うな。いつも通りでいい……」
浅井は、悠里のほっぺたを両手で軽く引っ張った。
「笑え!」
「いひゃいよ……」
浅井は、手を離すと大笑いした。
「酷いよ、浅井っ!」
悠里は頬っぺたを摩りながら、浅井に抗議する。
「仕事、行くぞ?」
「あ、私、準備してないじゃん。」
「家まで送って行くよ?まだ間に合うだろ?」
そう言うと、浅井は仕事の鞄と車のキーを持つと、悠里を玄関へ促した。

悠里のマンションに着くと、悠里は慌てて準備をした。
浅井は玄関の外で、立ったまま、携帯をチェックしてる。
「あれ?浅井さん?」
不意に声を掛けられ、声の方に視線を向ける。
「よ、田坂。」
「何してるんですか?」
「姫の準備待ち。」
田坂は、浅井の顔をジッと見た。
「まさか、泊まったんですか?」
浅井はニヤニヤしながら、田坂を見つめた。
「さあ?どうだったかなぁ?」
「は?」
田坂は怖い顔で、浅井を睨みつける。
「お待たせ!あ、田坂くん……」
悠里は、睨み合ってる2人に戸惑う。
「悠里先輩、浅井さんを泊めたんですか?」
悠里は困った顔で、浅井に視線を向ける。
「悠里は、俺の部屋に泊まったの。可愛かったなぁ、悠里の寝顔っ!」
「なっ……浅井っ!」
顔を真っ赤にして、浅井に抗議した。
「悠里先輩……」
「あの、これには事情があって…」
浅井は、大笑いしながら、悠里の腕を掴んだ。
「遅刻するぞ?悠里。」
ニッと笑う。
「もう、馬鹿っ!知らない!」
悠里は、頬を膨らませて階段を降りて行く。
「あ、怒っちゃった。」
浅井は頭を掻きながら、悠里の後を追いかけた。
「なんなんだよ、事情って、全く。」
何かあったのは間違いない。後で問い詰めてやるからな?と田坂は心で呟きながら、2人の後を追いかけた。
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