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素直になれなくて
第7章 事件
脅迫メールの一件が、落ち着いた頃だった。
「あれ?今日、里内さんお休み?」
恵美が、出勤してない里内に気が付いた。
「ん、連絡来てないの?」
悠里が恵美に聞いた。
「私は聞いてないけど、誰か知ってる?」
フロアにいたメンバーは、欠勤の理由は知らないようだった。
「連絡してみる?」
そう言うと、悠里はスマホから電話をかけてみる。
「出ないね…なんかあったのかな?」
里内は至って真面目で、無断欠勤する事は初めてだった。
「そういえば、最近元気ない事あったよね?」
「そう?」
恵美は首を傾げた。
悠里は、最近、考え込む麻里の姿を目にしていた。
何度か声を掛けたが、大丈夫と言われ話は聞けていなかった。
「とりあえず、メールしておく。」
そう言うと、麻里に連絡するようにメールを送った。

今日は、浅井と田坂は部長と別件の仕事の接待で、悠里と別行動になっていた。
「部長、接待って…」
「さすがに、山城は連れてこれないだろう?」
相手側の希望で、キャバクラに来ていた。
浅井は不満オーラ爆発で、キャバ嬢たちも近づけない雰囲気を醸し出していた。
「おい、浅井。もう少し愛想良くしろよ?女の子達怯えてる。」
「俺はこの手の店は嫌いなんで。」
「しょうがないだろ?進藤社長の希望なんだから。」
女に囲まれて、進藤社長はご満悦だ。
「田坂くんはイケメンだから、モテるだろ?」
進藤社長に話を振られ、田坂は苦笑いをしている。
「ほら2人とも、せっかくなんだから楽しめよ?」
「楽しめませんよ。」
田坂は、悠里には絶対に知られたくなかった。
こんな所に来てるなんて知ったら…
田坂は溜息を吐いた。
部長は、人選間違ったなぁと少し後悔をしていた。
嫌々部長に付き合わされた接待が終わり、社に戻ると悠里の姿が見えず、田坂は恵美に声をかけた。
「悠里は?」
恵美はニヤニヤしながら、田坂と浅井の顔を見た。
「随分と楽しい所に行ってたみたいね?」
不思議な顔をして田坂と浅井は顔を見合わせて、ハッとした。
頬についたキスマーク。
「無理矢理付けられたんだよ。な?田坂?」
「そうですよ。喜んでたのは部長だけです。」
そう言うと、2人して慌ててキスマークを拭いた。
「で、悠里は何処に行ったんだ?」
「今日、麻里ちゃんが熱出して休んだから、お見舞いに行ったわよ?」
その言葉を聞いて田坂と浅井は一瞬にして顔色が変わった。
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