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妄想H短編集
第12章 梅雨の間の海辺で
「気持ちいいよ~」
膝上まで海に浸かった彼女が振り向くので
こちらも半パンを捲って
彼女の太ももへ吸い込まれるように進んだ

「きゃっ!」
手一杯に手繰ったスカートの片側がほどけて
波に浸かった
彼女は2、3歩戻ってきて
「や~ん、濡れちゃった」
とスカートを濡れた右側に集め寄せて
両手で絞った
また目の前でセクシーな仕草をされて
僕のドキドキは増々だ

懲りたのかと思ったら
再び両手でスカートを手繰り上げて
先へ進んでいく
いつもよりオテンバ(死語?)が増している
「チャレンジャーだな~」

「優くんってばぁ~!きゃぁっ!」
こっちに向き直って呼び掛けたところで
大きめの波が彼女を襲い
腰から下がびっしょり濡れてしまった
「んもぅ!…きゃぁぁっ!」
振り向いたところへまた大波が襲い
彼女は海へ倒れ込んだ

「大丈夫か?」
彼女の手を引っ張り上げて助け出すと
首から下がびしょびしょで
白いワンピースが身体に張り付き
肌と薄オレンジ色の下着が透けていた
「…スッケスケだぞ」
「えっ!」
彼女は自分の身体を眺め回し
「やだ!エッチ!」
と僕を突飛ばした
「なぁんちゃって~」

「何するんだよ~」
僕は海に尻餅をついて
ずぶ濡れになり彼女を見上げると
彼女は僕を見下ろしながら
前に屈んで
濡れ透けたワンピースの裾を持ち
起き上がりながら捲り上げ
身を捩るようにして
肌に張り付く服を捲り上げていく
太ももが露になり
パンティがモロに見え
腰と上体を振りながら
更に捲り上げて
ヘソを出し
ブラジャーまでを晒しながら
ワンピースを脱ぎきって
仁王立ちになっていた

服を脱ぐシチュエーションは好きだけど
海でこんなに大胆にされると
度肝を抜かれてポカーンとなる

「へっへーん、買ったばっかりの水着、可愛いでしょ?」
水着?下着じゃなくてビキニの水着か
「水着着てきてたのか?」
「この暑い日に海へ来るとなれば当然でしょ」
「びっくりした、用意がいいな」
「優くんもじゃないの?」
「いや、ただの速乾生地」
「じゃあいいじゃん、それっ!」
そこから水のかけ合い…
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