この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
飼育✻販売のお仕事
第9章 商品調教〜伊澄〜


 ややあって、給餌が終わった。

 婦人から、感慨深げな息がこぼれた。


「話に聞いていた通り、刺激的ねぇ」

「地下一階の動物達は、箸やスプーンを使いません。主人により忠実な、ペットとしての自覚を持たせるためです」

「ふふ、若い頃みたいに濡れそうだわ。主人が昼に居合わせたことがあってね、お前も一度見れば良い、と、ずっと言われていたのよ」

「有難うございます。昼餉は毎日公開しております。お客様に心置きなく商品を選んでいただきたく、三食をお見せすることは控えておりますが……」


 こうして話している限り、どこにでもいるありふれた女だ。しかも特定のパートナーを持つという。

 伊澄は数秒、婦人を観察していた。


「お客様。何かお探しですか」

「ああ、そうなの。あのね、絶対に他言はしないでいただきたいことで……」


 話によると、婦人の息子はある大会社の次長を務めているという。

 ところが現代表取締役社長すなわち彼の叔父が事業に失敗、そこで以前から取引をしている企業と協定を組めば、経営を持ち直せる見込みが出た。

 先方のトップは一人娘を花嫁に出すことを条件に示した。娘は以前から婦人の息子を好いており、婦人が探りを入れたところ、彼も満更ではなかったようだ。

 ただし問題点がある。

 息子は筋金入りの女嫌いだ。

 例の娘は男気があり、容姿端麗、知性に溢れた器量故に息子の好意を僅かに惹いたが、婦人の目からすれば、それも友情に近いのだという。
/268ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ