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秘密の二段ベッド
第5章 お兄ちゃんの決意
恥ずかしくて視線をそらすとななめ後ろにいたクラスの男子と目が合った。
その子はぱっと視線をそらしたけど、師匠がわたしに耳打ちしてくる。
「ほらぁ、男子も気にして見てるよ」
「えぇっ」
もう一度振り返るとまた男子と目が合う。またそらされるけど、師匠の方を向き直ってもなんだか背中に視線を感じた。
わたしは恥ずかしくて顔が熱くなる。
師匠がそんなわたしを見てニヤニヤ笑っている。
「もうっやめてよぉ」
「ふふふ~」
チャイムが鳴って先生がくるまで、ずっとそんな調子で師匠にからかわれた。
わたしはななめ後ろをずっと見れなかった。
お昼までの学校が終わると、師匠と一緒に帰った。
師匠はハワイでかっこいい外国の男の人をいっぱい見たといってご機嫌だった。
外国の人はビキニとか履いちゃってすごいんだよ、とか、下ネタも忘れない。
家の前まで来ると、偶然お兄ちゃんも帰ってきたところで一緒になる。
「あ~お兄さんだ! こんにちは~相変わらずかっこいいですね!」
師匠がぴょんぴょんと跳ねる。
「ああ、えーと、藤崎さん。こんにちわ」
「お土産あやねちゃんに渡してるんで、お兄さんも食べてくださいねっ」
「旅行いってたの?」
「そうです~、ハワイに。あっ、お土産ふたつあるんで、よかったら見てあげてください~可愛いと思うんで」
「?」
「ふふふっ。じゃあ、また」
あやねちゃんは元気に手を振って帰って行った。
残された私たちは顔を見合わせる。
「……元気な子だね」
「うん、ほんと」
その子はぱっと視線をそらしたけど、師匠がわたしに耳打ちしてくる。
「ほらぁ、男子も気にして見てるよ」
「えぇっ」
もう一度振り返るとまた男子と目が合う。またそらされるけど、師匠の方を向き直ってもなんだか背中に視線を感じた。
わたしは恥ずかしくて顔が熱くなる。
師匠がそんなわたしを見てニヤニヤ笑っている。
「もうっやめてよぉ」
「ふふふ~」
チャイムが鳴って先生がくるまで、ずっとそんな調子で師匠にからかわれた。
わたしはななめ後ろをずっと見れなかった。
お昼までの学校が終わると、師匠と一緒に帰った。
師匠はハワイでかっこいい外国の男の人をいっぱい見たといってご機嫌だった。
外国の人はビキニとか履いちゃってすごいんだよ、とか、下ネタも忘れない。
家の前まで来ると、偶然お兄ちゃんも帰ってきたところで一緒になる。
「あ~お兄さんだ! こんにちは~相変わらずかっこいいですね!」
師匠がぴょんぴょんと跳ねる。
「ああ、えーと、藤崎さん。こんにちわ」
「お土産あやねちゃんに渡してるんで、お兄さんも食べてくださいねっ」
「旅行いってたの?」
「そうです~、ハワイに。あっ、お土産ふたつあるんで、よかったら見てあげてください~可愛いと思うんで」
「?」
「ふふふっ。じゃあ、また」
あやねちゃんは元気に手を振って帰って行った。
残された私たちは顔を見合わせる。
「……元気な子だね」
「うん、ほんと」