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人妻淫ら調教
第2章 絡め取られて
 正月も十五日を過ぎ、職場等の新年会で盛り場が賑わい始めていた。
 高野玲奈の勤める職場でも新年会を毎年開いていた。
 今年は特に支社長が代わるため、賑やかに社内のメンバーが大勢集まっていた。
 その中に見慣れない男が混じっていた。
 玲奈の隣に偶然、その男が座り彼女にビールをついだ。


「初めまして、高野さん。山口っていいます。年末に転勤して来まして、これからお世話になります。」


「えっ、初めまして、高野です。あの、どこの課でしょうか?」


 少し怪訝な表情で玲奈は、山口という男を見ていた。


(こんなオッチャン居ったかな?まあ、同じ課でも関係ないしい、あいさつだけかな?)


「あぁ、同じ課ですよ。嘱託ですがね。二年前に定年なりましてね、地元の方に帰して貰ったんですよ。いやあ、高野さんは噂通り美人やなぁ。」


「えっ、お上手な。でも嬉しいです。お世辞でもそう言ってもらえると、、。」


(うーん、良い女や。結婚はしてるやろなぁ。雰囲気はあるな。)


 山口五郎は、徳島支社に転勤になってから、玲奈が気になっていたというより、目をつけていた。
 五郎には、ある性癖があった。
 その性癖を満たしてくれる女を探していた。
 転勤初日に、たまたま応対をしてくれた玲奈を見た瞬間、五郎の中にビリビリと電流が走った。


「イエイエ、あなたが独身なら声かけてモノにしてますよ。」


「そんな、ほんとにお世辞がお上手ですね。でも、ありがとうございます。そんなこと言われたの、山口さんが初めてです。」


 アルコールでほんのり染まった肌が、五郎の情欲をさそった。
 酔いが回った振りをして、軽く玲奈の太股に触れた。


「あっ、ごめんなさい。チョイ酔うてるわ。」


 あわてて、手を引っ込めながら、


(うん、逃げなんだな。もうちょい試すか?トイレから帰ってからやな。)


(なんか、触られた。けんど、いややなかった。なんで?変やわ?)


 五郎はトイレに行き、内ポケットからある薬を取り出していた。


(半分でええやろ。まあ、あとはあとやな。)


 席に帰り、玲奈の横に座りながら、ヒップを軽く撫でた。


「山口さん、イタズラはダメですよ。嫌いじゃないけど。」


(ばか、なにいうてんの!油断はダメよ。)
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