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人妻淫ら調教
第10章 堕ちる華
 男の思惑を知らぬ気に、フワフワとした心地よさの中にいた玲奈の顔に、温めの水滴がかかった。


(えっ、えっ、なに?こ、こは?)


 閉じていた瞼が見開かれ、状況を把握できずに混乱していた。


「おや?お目覚めかな、玲奈?着てるモン、脱がしてやるわ。びしょ濡れやんか。」


 聞き慣れた男の声が聞こえ、彼女の着ている物を脱がせ始めた。


(えっ、濡れてる?服、脱がされてる。だれ、このひと?)


 ボンヤリとした記憶が紡ぎ出され、徐々に今朝からの淫らな記憶が蘇り、目の前の男を認識した。


「アンタは、だれ?アタシは?ここは?」


 頭に浮かんだ言葉をそのまま口にしていた。
 目の前の男が誰か、彼女の記憶から消えていた。


「俺か?俺はお前の主さ。お前は俺の奴隷だ、玲奈。ここは、お得意様の会社の中のお風呂や。」


(ふむ、記憶が飛んでるかな?けど、どうやら正気にはもどりそうやな。)


 玲奈の制服の上着とベストを脱がせ、ブラウスのボタンを全て外し、スカートのホックに手をかけると、


「自分で脱げます。私は、アナタの奴隷?アナタは私のご主人さま、なの?」


(奴隷?ご主人さま?それ、SM?いつから?この人、誰?けど、私は奴隷。奴隷って?わからへん。)


 混乱した玲奈の記憶が、彼女自身をより混乱させた。
 同時に口の中の生臭い臭いが、彼女にさっきまでの出来事がフラッシュバックされた。


「うん、俺はお前のご主人様。お前は俺の奴隷。うがいをしなよ、口の中をサッパリさせるんや。それから、スカートも脱ぐんや、玲奈。それとも、脱がそうか?」


(正気に返ったか?まだ半分、夢の中かな?)


「えっ、うがい?あっ、はい、、」


(これ、精液、この人の?違う、、他の誰かの。誰かな?)


 返事を返したものの、なんでここにいるのか分からないまま、玲奈はスカートを脱ぎ捨て、シャワーを水に変えうがいを始め、口の中から生臭さがなくなるまでうがいしていた。


「玲奈、お湯に浸かろうか?おいで、、。」


 手招きする男の方へフラフラと歩きながら、玲奈の脳裏に再び、今朝からの淫らな光景が浮かび上がり、男の顔に焦点を結び始めた。
 同時に金曜日の夜からの出来事がフラッシュバックし、記憶が乱れ一層混乱していた。
 男に抱かれて浴槽に浸かり、男の唇を求めた。
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