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第10章 クリスマスなんて…☆【葵】

クリームの甘さはこのくらいでどうかと真剣にはしゃぐこんな可愛い姿を目の前に、今までの自分が過ごしてきたクリスマスがどんなものだったかと黒歴史とも言える事柄を振り返っていただなんてとんでもなく口にはできなかった。

こんなの自分で言うのもなんだけど、

自他とも認めるオンナ好きの…

自他とも認めるモテオトコなオレのクリスマスなんてのは、想像すればわかる通りにいつにも増して

その充実っぷりときたら、サンタクロースもビックリ。引きすぎてこれないレベルかも…なーんて、冗談だったら黒歴史になんてしてないよ。

ほら、バレンタインにも話したでしょ？毎日とっかえひっかえ選び放題に好きなコ抱いて、プレゼントねだって…ってヤツ。所詮クリスマスなんてのも、呼び方が違うだけでそれと一緒。

そんなんで相手のオンナのコは満足してるのかっていうのも、このルックスとカラダと甘い言葉でうまくコントロールしてたからもちろん文句なんてひとことも言わせたことなんてないし。

ファッション誌で表紙を飾ってる有名なモデルのあのコも、ドラマの主演をつとめる女優のあのコだってそう…

最後にいつ抱いたかなんてもう忘れちゃったけど、みーんな一緒。

オンナ殺しって言われる得意な笑顔で、ちょっと甘い言葉でも吐いてやれば堕ちないコなんてうんざりするほどいなくて…

引っ掻けるのはつまんないくらい簡単で…。