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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第11章 クリスマスなんて…☆【渚】







─そして、迎えたイヴ当日………


本来だったら、今ごろプライベートジェット飛ばしてフィンランドにいたんだろうな…

そんな今となっては考えてたところでどうにもならないことを想いながら、オレはきらびやかに着飾った大勢のゲストで溢れるホテルの一番大きなパーティー会場のど真ん中にいた。

視線の先には、オレの誂えた真新しいドレス一式に身を包んだ千隼


…と、


その隣にはバッチリ正装を決め込んで、パタパタと尻尾を振る子犬が一匹。


あれっきり数日間、同じ屋根の下にいても千隼と言葉を交わすことはなく、今朝久しぶりに話したことと言えば、

今日のパーティーにこのドレスを着て必ず出席しろ…ということと、

パーティー中は必ず自分の目の届くところにいるように…ということだけだった。


オレはゲストへの挨拶もほどほどに、千隼の傍を片時も離れずその目をキラキラさせてはしゃく子犬…

もとい、今回の事態の黒幕ともいえる首謀者のもとに歩み寄る。

そして…





「楽しそうだな…望」




千隼の隣で無邪気に尻尾を振る望にそう声をかけた。






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