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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第18章 ☆New☆ちーちゃんの夏休み♡PartⅨ♡





「冬場だったらあのてっぺんからサンライズが拝めたんだけどな…。あそこ、朝は6時にしか門が開かないからそれよりも日の出の早い夏場の今は難しんだよ」

「そっか、ちょっと見たかったけどそれは仕方ないね。でもきっと綺麗なんだろうなぁ…」

「あぁ、すげぇ綺麗。だから次来るのはクリスマスシーズンな」


あ…

えっ?


それはつい数日前、彼が渡航する前に

"正直この時期は人が多くてめんどくせぇ…"だなんて溢していたのとは同じ口から出た言葉とは思えないものだった。


「…お前とならどんなに混んでても来てもいいよ」

「……!!」


っ、、、


"だからまた一緒にこような…"

テーブルの上にあった指先に触れながら、ふと柔らかく微笑んでそう伝えてくる雅くんに鼓動がトクンと弾けて胸のなかがキュンと狭くなる。

素直に嬉しい…

そこに拡がる感情はパンケーキに飾られたベリーのように甘酸っぱくて、ふたりの間に流れる空気は生クリームのように滑らかで柔らかく甘いものだ。

そういえば、彼とこんな風に顔を合わせてゆっくりと話をするのも久しぶりのことで。

雅くんは先に渚くんと3日も前にこちらへ来ていたし、その前も確か、なにかと夏はイベントごとが多いからと一段と忙しそうにしていた記憶がある。

そのせいもあるのだろうか…

こうして落ち着いて話してみると


「っていうか、そういやお前とこうしてゆっくり話すのも久しぶりだよな…」


感じてくれていることまで同じとか、波長もぴったり。居心地がとてもいい。






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