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第5章 ちーちゃんの夏休み♡

その甘えた顔、反則、反則、反則!!

そのサングラスを突き破る甘い視線、反則、反則、反則!!


ヤバい、なんかクラクラする…


とんでもない小悪魔に瞬く間に悩殺されかけてフラつくアタシ。


そんなところで、


「─────…わっ!!」


今度は左側から伸びた大きな手がバランスを崩しかけたアタシの肩をしっかりと抱き止めた。


「平気？もっとこっちおいでよ」

「ッ…!!」


でた、オシャレメガネ!!

下手したらハワイの太陽より眩しいんじゃないかっていう笑顔を向けられ今度は逆上せそうになる。

相変わらず綺麗な指先でアタシを抱き寄せるのは何を隠そう、モテオトコの日本代表･葵くんだ。

あぁ、破壊力抜群の必殺技が今日も眩しい…

っていうか、昨日まで夏バテで死にそうな顔してたのに、こっちにきてなんだかパワーアップしてるような気がする

…と、思いきや


「ちーちゃん、かーわいっ♡」


チュッ♪


「…!!」


…って、なにそれ!!なにそれ!!なにそれ!!!

ハワイの日差しやらなにやら、まんまと味方につけたうえでの爽やかさMAXでの不意討ち攻撃。

こんなの、オリンピックに出たら金メダル間違いなしっていうか、軽く犯罪レベルに達してるんですけ…ど


「じゃ、オーレもっ♪」


って、


「ッ…─────!!」


ぇええ!!!!!