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他人の妻、親友の夫
第7章 献身的な虐戯
「浴衣を脱ぐんだ……」

命令に従う道理は何もない。
しかし志歩は自ら望んでいるかのように肌を晒していった。

足元の足袋だけを残して裸になると、今さらながらに腕で胸元を隠しながら身体を捩っていた。

「誰が隠していいといった?」

秋彦は怒るというよりは愉しんでいる口振りだった。

「両手を背中に回すんだ」
「そんなことっ……」

志歩も逆らうのは形式だけにすぎなかった。
すぐに諦めた振りをして言われた通りに手を背に回す。

すると秋彦は鞄から赤い麻縄を取り出した。

「えっ!? 嘘っ……」

何をされるのか、聞かされなくても分かってしまう。

「そんなのっ……やめてっ……」

秋彦は彼女の背後に回ると両手首を結いつけてしまう。

「暴れるな……余計食い込んで痛くなる……」
「お願いっ……こんなのっ……」

赤い縄で身体を縛り付けられる。
そんな姿を夫に見られたら……

志歩は恐怖で震えてしまう。
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