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他人の妻、親友の夫
第8章 視欲の目醒め
指一本触れていないが、母親を犯した絶望感に苛まれる。
視ることで、母をレイプした。

そして絶望と性の快楽は何よりも相性がいいことを思い知らされた。

秋彦はズボンも穿かずに立ち上がり、覚束無い足取りで部屋に戻っていった。

どうでもいい……もう堕ちるとこまで堕ちた……

秋彦と母の関係は、この夜完全に壊れてしまった。


しかしこれは終わりの話ではなく、始まりの夜となる。
男は母親になにも告げないはおろか、その後も頻繁に秋彦の覗きを唆した。
そして彼も、その誘惑に抗えなかった。

男の玩具と成り下がった翌朝でも平然とした顔をしている母。
むしろそういった朝の方が笑顔が多く、生き生きとしていた。
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