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他人の妻、親友の夫
第9章 浮気の境界線
スカートを被った格好は大昔の写真屋みたいな感じだ。
その覆われた空間は彼女の体温で温められ、濃密な女の匂いが籠っていた。

首筋から漂った清楚な香りなどはしょせん作り物で、この芳香こそが理依そのもののフレグランスだ。

内ももの白さに劣情が駆り立てられる。
そっと指で撫で、唇だけで噛む。

「あぁ……」

頭上からは確かな反応が返ってくる。
無駄毛の処理は常に欠かさないのか、脚にはプツプツとした感触すらなかった。
絹のような肌とはよく言ったものだ。
感心しながら愛でていく。
すればするほど籠る空気には彼女の匂いが溢れていった。

それでも敢えて核心には触れず、艶々の脚だけを愛撫していく。


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