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他人の妻、親友の夫
第9章 浮気の境界線
視られることに悦びを覚える彼女は、カメラに視られることもやはり快感に繋がっているようだった。
いじらしく掴まってくる膣の締め付けが海晴を蕩けさせる。
スワッピングとはいえ彼女の夫の許可のもと、監視されるように視られながら抱くのとでは気持ちも違っていた。
はじめて本当に寝取っている興奮が湧き起こり、背徳感で背筋も震える。

「気持ちいいならもっと声を出して……」

甘く囁くと睨む瞳を返された。
しかしそこには怒りの色はない。
『憎たらしい人』そう嘯くような目つきだった。
甘美で燃え盛る、肌を触れあわせる者同士だけの親密な空気が漂っていた。

子供を授かることを諦めつつも意識した志步とのセックスとは違う、快楽だけを追求できる気安さが余計に心地よさを増してくれる。
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