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他人の妻、親友の夫
第4章 未達の悦び
単調な上下動を繰り返していたシャワーノズルだったが、次第に胸を重点的に当て始める。
そして遂には頂点の尖りにばかり水の粒が当てられる。

「はぁっ……」

小さく呻いた理依は瞼を閉じて顎を反らした。
彼女は夫の視線を受けながら自慰に耽っていた。

右胸にはシャワーの刺激、左胸は激しく指で揉んでいる。
秋彦は息を飲み、下腹部に熱を帯び始めるのを感じていた。
決して急かず、じっくりと乳首を苛めていた。それを声も出さずに秋彦が見守る。
理依の方も無駄に演じた声は出さない。
時おり「ふっ……」とか「うっ……」という吐息を漏らすだけだった。
耳をそばだててなければ聞き逃す程度の、小さな空気の漏れのような音。それが夫の劣情を掻き立てる。

理依の白い肌は桜色にうっすらと色づき始めていた。それはシャワーの熱だけにもたらされたものではない。
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