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他人の妻、親友の夫
第5章 視線の愛撫
普段は強いアキ兄ちゃんが逃げるのが面白くて水をかけてふざける。
しまいにずぶ濡れになった彼は開き直って水を掛け合う。
普段は恐怖を感じる男子でも、アキ兄ちゃんにだけは特別だった。
彼の視線が時おり胸に向けられても素知らぬ振りをし、むしろもっと見てもらいたくてわざと胸を近づけたりもした。

一時間くらいそうして遊んだとき、急に尿意が彼女を襲った。
そわそわと落ち着かなくなった態度に晃久もすぐに気付く。

「どうしたの?」

訊かれて理依は恥ずかしくなる。

「……おしっこ」
「えっ!? 我慢できる?」

家までは歩いて十分はかかる。
理依はうつ向いて首を降る。

「じゃ、じゃあそこでしな……」

晃久は川にかかる橋の下を指差す。

「えっ……」
「大丈夫。俺が見張っとくから……」
「う……うん……」
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