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色んなコトしましょ
第2章 『わがままな犬』

いつもと変わらない彼女がいた。
そしていつもと同じように、俺は物陰から彼女のことをじっと見つめる。
何も、起こらない。
彼女も俺のことに気づいているはずだ。
だが何も行動しない。
俺はやはり、やりすぎたかなあと後悔した。
このまま彼女の方から消えてしまいそうで怖い。
理由は何でもいい、彼女に俺の存在をもっと認めて欲しい。
どうしていいかわからず、とりあえずまた俺は本を数冊借りる。
受付に付いた彼女は、そそくさと貸し出し用の袋にいれてくれた。
その時、彼女と目が合った。
受付のカウンターを回り込んで、すぐに彼女がこちらへ近づいてくる。
俺の顔を真っ直ぐに見据えて彼女は言う。
「待っています。」
初めて聞いた声は、乙女のように澄んでいた。
そしていつもと同じように、俺は物陰から彼女のことをじっと見つめる。
何も、起こらない。
彼女も俺のことに気づいているはずだ。
だが何も行動しない。
俺はやはり、やりすぎたかなあと後悔した。
このまま彼女の方から消えてしまいそうで怖い。
理由は何でもいい、彼女に俺の存在をもっと認めて欲しい。
どうしていいかわからず、とりあえずまた俺は本を数冊借りる。
受付に付いた彼女は、そそくさと貸し出し用の袋にいれてくれた。
その時、彼女と目が合った。
受付のカウンターを回り込んで、すぐに彼女がこちらへ近づいてくる。
俺の顔を真っ直ぐに見据えて彼女は言う。
「待っています。」
初めて聞いた声は、乙女のように澄んでいた。

