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社内恋愛のススメ
第11章 episode 3 ープロポーズー
樹さんが、指輪を買ってくれる…?

しかも、ファッションリングじゃなく、婚約指輪ってコト…?

あまりにびっくりして、言葉もなかった。

え?

てか、それがプロポーズなの?

理想のプロポーズなんてモノがあったわけじゃないけど、なんか、アッサリし過ぎてない…?

と思ったら…

「遙。俺、正直 結婚願望なんてなかったから、本当良くわかってねぇんだ。でも、お前のこと好きだし、付き合い出してからも、どんどん惹かれていって、もう、逃がしたくないって思ってる。だから、結婚してほしい。」

目の下を真っ赤に染めて、私の顔もちゃんと見れてなくて、絞り出すようなその言葉に。

泣きそうなくらい、感動した。

「嬉しい、樹さん。ちゃんと、私の顔も見て?」

グイっと両手で私のことを向かせて。

首に抱きついてキスをした。

樹さんも、応えるように私を抱き締めて、深い深いキスをしてくれる。
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