パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 episode4 ーgoal & startー

頭を下げる山下さんをエミに紹介する。

「経理部の山下さんと、彼女の恋人でついでに呼ばれたのが俺の部下の谷口。」

「初めまして！課長にはいつもお世話なってます！」

谷口はエミにぺこりと頭を下げ、コソッと

「課長、奥様美人ですね☆」

と俺に向かって、でもエミにも聞こえるように囁くあたり、ソツがない。しかもわざとらしくない。
童顔で子供っぽく見えるが、それを上手く利用している。男にとって童顔というのはコンプレックスに違いないのに、それを逆手にとって武器にするあたり、頭は悪くない。実際仕事もなかなかできる若手だ。

「しかしさすが、社内結婚だと招待客も見知った顔が多くて社内行事みたいだな」

「ホント。でも、あの遙がまさか社内のヒトと結婚までするなんて、思ってもみなかったです。」

「俺も北川が結婚するなんて終ぞ思わなかったよ。」

「ホント読めないですよね、男女の仲は」

全く同感だ。