パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 episode4 ーgoal & startー

その後、今までヒトの結婚式に招待された経験上、本人たちの自己満足としか思えない演出とか、見も知らないヒト達の訳のわからない余興も、一部の招待客を除いては全く共感もできず、恐ろしくツマラナイから止めよう、という意見が一致した。
更に料理は美味しくないとイヤ！ツマラナイ上に料理が不味かった日にはご祝儀返せ！とすら思ってしまう。
という私の意見には樹さんも、苦笑しながら、わからなくはない、と同意してくれた。

ご祝儀はお祝いの気持ちなのだから、料理や引き出物と対価じゃない。そんな事はわかってる。

だけど、心からお祝いしてあげたいと思う親友や家族以外にも、お祝いには相場というものがある。
自分の気持ちで額は決められない。

さして仲良くもなかった会社の同僚や、学生時代の同級生の結婚式が一番困る。お祝いする気持ちよりもご祝儀の額が上回り、更に衣装だのヘアセットだのにお金が掛かる。
貴重な休みとお金を費やして出席したお式がつまらなかったり、引き出物が重い上に趣味の押し付けで全く使わないものだったり、料理が不味かったりすると、ただでさえ淡いお祝いの気持ちも、消し飛ぶってもんだ。

だから、もっとフランクにしたい！
と熱く語った。