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第12章 episode4 ーgoal & startー

樹さんが身体を起こし、ワイシャツのボタンを外す。
ベルトを外し、スラックスを緩めて…

気持ちの昂りのまま、2人とも、中途半端に服を着た状態で、勢いで行為に突入しそうになったけど。

明日も同じ服を着て、お母さん達と会うという事実を思い出し、諦めて服を脱いだ。
ちょっと現実に引き戻されたけど、
樹さんは準備万端で。
そのまま誘われ、またすぐに甘い世界に入っていく。

「ゴム、ないけど、今日はもう、イイよな…？」

ラブホじゃないんだからしょうがない。
それにもう、私達は夫婦だもの。子供が出来てもいいんだから、必要ない。
私は、もちろん、と笑って頷いた。

充分潤った私の中に、樹さんが入ってくる。
ぐっと抱き締められたまま、深い深いキスもされて、全身が灼けそうに熱い。
私も樹さんの首に、ぎゅっと抱きついた。