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第1章 社内恋愛なんてしたくない

仔犬みたいだよね、とカナちゃんに言うと、

「可愛いでしょう？でも、ああ見えて、夜は野獣なの❤︎❤︎❤︎」

語尾に３個くらいハートマークがついてそうな甘い声で告白されたけど。

それそれ、そういうのがイヤなの。

会社での顔しか見た事なくて、それで何の支障もない人の、興味もないプライベートの垂れ流しは公害に近い。

今後谷口くんを見る目が変わってしまうじゃないの。

ま、カナちゃんにはそんなこと言えないし、彼女くらいオープンにできたら、アタシのオトコに手を出すな！って牽制にはなると思うけど…ね。私はそんな勇気持ち合わせていない。