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社内恋愛のススメ
第7章 それから
翌日の、月曜日。

井上くんが金曜のことを丁寧に謝ってきた。私は気にしてない、と大人の対応ができた。でもそれは、樹さんのおかげ。もう井上くんが何もしてこないと思えるから、笑って許せるだけで、あれがなければ私はずっと怯えていただろう。

私たちは別に関係を公表することもなく、会社ではいつも通りに過ごした。

週末はお互いの家で過ごしたり、外でデートもした。
樹さんは美味しいお店も沢山知ってて、いろんなところに連れて行ってくれた。

そして、数ヶ月…

「アレ?遙?…と北川さん…?」

梅田で、デート中のカナちゃんと谷口くんカップルと出会う。

「アレ?何?2人、付き合ってんの?」

うん、と私は笑って頷いた。

「なんか意外な取り合わせだけど…遙、社内恋愛なんかしたくないんじゃなかったのォ⁉︎」

からかうようなカナちゃんに、私は笑って答える。

「偶々好きになった人が、同じ会社で働いてた、ってだけ。」




ーfinー
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