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その恋受け取ります
第7章 最終章:心が決まりました


事務所の窓の外が陽の傾きを教えてくれる。
そろそろ悠月のトラックがやってくる時間だ。

壁の時計を見たばかりなのに、自分の腕時計に目がいく。
気持ちはものすごいスピードで時を刻んでいるように感じる。
それは、彼が来るその時を心待ちにしているからだと未和は自覚していた。


トラックのエンジンが一度大きくうなってから少しして、
倉庫の扉がいつもと同じ音をたてて開いた。

「毎度どうも、スマイル運送です」

悠月はいつもとおんなじ笑顔を見せた。

「毎度どうも・・あ、土曜日はありがとうございました。本当にお世話になりました」

まずは土曜日のお礼を口にした。
いいえどういたしまして、と悠月はあっさりと返した。

そのあっさりさの中に、この私への想いというのはどんな位置に置かれているのか・・

そこが気になったが、仕事中で、おまけに悠月のような性格なら、
自分が起こしたアクションに対するリアクションを催促するような事もないだろうと、
未和は高鳴る胸を落ち着かせることに集中した。

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