この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
口琴
第14章 診察
『挿入れて差し上げる』などとよく言えたもんだ。松岡は自分に呆れていた。自分こそ限界寸前のくせに…。

自分で作った媚薬に堕ちていく自分が滑稽だった。これぞ"策士 策に溺れる"と言うものだ…。

できるだけ"溺れている"不様な姿を晒さぬよう冷静さを装おうとしていた。特に中條には悟られたくない…。

しかし、躰は狂おしい情欲に満々てしまっていて、蕾に対するこそばゆいような感情も募るばかりだ…。

松岡の心臓は高速で打ち、灼熱の肉棒もはち切れんばかりに脹らんでいた。

「っ…お…しめりって?…」

吐息が漏れるような蕾の声。

「…あぁ…さっきなさったでしょう?…おっ…お嬢様の可愛いそのお口でっ…私の…おちんぽをっ…咥えて下さいっ…たっぷりと唾で濡れるようにナメナメしたり…はぁっ…吸ったり…はぁっ…」

松岡は蕾のフェラチオを想像するだけで、息が整わなくなってきた。

どうせ、中條はこんな風に乱れ狂う自分を小馬鹿にして、面白がって、ほくそ笑んでいるのだろう…。そう思って中條に目を向けると、意外にも笑ってなどいなかった。寧ろ睨み付けるような形相だ。

え?…まさか…妬いているのか?…

そう言えばさっきも、声を荒らげたりして…

中條に気を取られていたその時、小さな手が勃起にそっと添えられたので、ビクッと松岡の躰が波打った。

ペロリ…。蕾の一舐めに電気が走る。

「あっっ…!」

透明の煮え汁もろとも唾液と絡ませながら、雁首…陰茎…陰嚢…小さな赤い舌がゆっくりと這いずり、顎が外れんばかりに口を開いて咥え込んだ。

「んぐっ…んんっ…」

「あぁ、凄いっ…お嬢様のお口、お上手ですっ…あぁ…」

『お父様のモノより美味しいでしょう?』
本当はそう付け加えて、面白半分に中條をからかってやろうとも思ったが、そんな余裕は松岡にはなかった。

すると…

「ん?…蕾、何故泣いている?…」

中條の言葉に、松岡は朦朧としながら蕾を見た。

確かに泣いている。フェラチオしながら…。

松岡には分かる気がした。泣きたいのは同じだ…。

蕾は、自分が泣いていることに気づいていなかった。

…涙が勝手に…どうして?…。

これまで中條に弄ばれていた時も辛くて、悔しくて泣けてきたものだが、もっともどかしくて、歯痒い何かがのし掛かる。

心が躰について行けない…。

助けて…助けて…
/222ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ