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イカせ屋稼業
第4章 そのよん
『おつかれさーん。
事務所に帰るぞ?
Yoo!さんの試作品楽しみだな』


甲斐がバンワゴンをスタートさせ、
都心部へと戻っていく。


『そっすね。
あのヒト、ホント凄いんすね…
昨日の今日で早くも仕上げて納品するなんて』


『ミノムシみたいな服だけどな〜』


『あ、
そう思います(笑)?
俺もミノムシみたいって思った(笑)』


(そうだ。
坂城すずにメッセージしとこう)


〔ショータん
蒼井翔汰です。
今日はお世話になりました♪♪
あれから痛くない?
大丈夫?〕



すずも空き時間だったのか、
暫くして既読になりメッセージが入った。。


〔鈴っこ
坂城すずです。
おつかれさまでーす♪

ありがとうござぃまぁす、痛くないです。

気遣ってくれてありがとー〕



フレンドリーに返ってきて安堵した。


〔そう?
よかった!
俺これから事務所なんだ〜〕


〔そうなんだ!
あたし、移動中なの。
翔くんって呼んでいい?〕

〔もちろんオッケー!
んじゃ今から撮影なの?
がんばろーね、お互い〕


〔うん、撮影。
がんばろー♪♪♪〕


〔………ムリしちゃダメだよ〕


ラリーをし、
そう返すとメッセージが来なかったので(余計だったかな……)
と思ってしまった。


すると……


〔ありがとう。。
涙出ちゃった!
そんな心配してくれる人いないよぉ〕

と入る。




『俺もがんばろーっと』


『何だ、どした急に!
ミノムシに対抗意識かー?』
甲斐が豪快に笑った。


バンワゴンは事務所の駐車場に入る。


『おつかれさまでーす』
事務所受付嬢に言いながら入っていくと……


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