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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
『………隠してたつもりはないんだ。
昨日、そのKANAMEって男優と一悶着あって。
撮影中につけられたみたい……女優さんじゃないことは確かだし』


愛名まゆりは、
男優の体に痕を残すようなことはしない印象だった。



稀に、だけど。
プレイで激しくし過ぎて傷がついたりキスマークが残ったりすることがある。


だが、
その場合は〔両者気付かない〕ってことはない。


カメラが回る前でしているのだから、
女優も男優も自覚ありだ。



(だとしたら、一体アイツはいつ付けたんだろう…)

翔汰はスープを飲みながら考えた。


―――言いづらくて、
拓矢に言わなかったけど……
それって〔隠し事〕になっちゃうじゃんか。



『拓矢。
昨日、KANAMEってヤツに撮影外でキスされた』
翔汰は思い切って打ち明けた。


『―――はあ?!』
拓矢が口をあんぐり開く。『撮影外でキスって…』



『「お前と拓矢を潰してやる」って言われたよ。
ごめん。不本意だけど、
そいつにキスされたんだ。スタッフさんが片付けしてる時に』



『…………………………………………』
拓矢はショックを受け、
呆然としている。
『………そいつ………
もしかして』



『うん。
ゲイだって甲斐さんに聞いた。
―――ごめん、昨日直ぐに言えば良かった』
翔汰は拓矢の目をきちんと見て話す。


『………何で謝るわけ?』拓矢が翔汰を睨む。
『本当に不本意なら、
謝る必要ないんじゃないの』



翔汰はムッとする。
『勝手にされたんだよ!
俺だってしたくないよ、
あんなのとは……
でも罪悪感があったから言えなかった』


『………ずいぶんムキになるんだな』
拓矢の声が冷たい。


『言い訳してるみたいだ』そう言うと、
拓矢は立ち上がり洗面所に消えていく。
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