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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
『甲斐さん………
KANAMEって男優知ってますか』


拓矢の質問に甲斐は(ははーん………
昨日、翔汰も言ってたな。KANAMEが何かしたな?)と気付く。


『もちろん知ってるさ。
他事務所のスター的男優だ。
KANAMEに口説かれたか?』
甲斐は彼がゲイだったことを思い出してピンときた。


痴話喧嘩の原因は………………
第三者絡みの嫉妬か。


拓矢は目を見開いて『何で分かっ…』
慌てて口を抑えた。


『やっぱり。拓矢が口説かれたのか?』

拓矢は気まずそうに俯き、首を横に振る。

『翔汰か……
昨日か?もしかして』


拓矢は観念した。
『そう聞いた……』


『翔汰、何て言ってたんだ?』


『………背中にキスマークみたいなのがあって。
責めたら「口説かれた」って言うし……
何か腹が立って』


『うーん……そうか。
で、
翔汰の本意は?』


『へっ?』
拓矢は顔をパッと上げる。

『翔汰がどう捉えたかが一番大事なんじゃないか?
それで靡いたのか?
翔汰は』


『いえ………
不本意だって』


『――なら、
公私ともにパートナーの翔汰を信じてやれよ。
それともお前らの絆ってそんなもんなのか?』


『………いえ』


『あのな、お前らも知ってるようにこの世界は椅子取りゲームだ。
罠を仕掛けて蹴り落とそうとする輩だって腐るほどいるんだ。
その罠を見極めないと…………、
ふたりして落ちてしまうぞ?感情に振り回されないようにするにはただ一つだよ』

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