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第11章 そのじゅう

『犯してやるっ！』
包帯男は怒鳴り、
腰を前後させた。


サラリーマンは顔を床に擦り付けながら、
背骨を貫く快感・痛みに『ああっ、
ああーっ』と叫ぶだけ。




拓矢は撮影をしながらもムカムカする。


（翔は俺のなの！）


そう思いながら、
自分の肉棒を翔汰のアナルに入れて腰を打ち付けた。

翔汰、どこにも行かないで。
翔汰、ちゃんと俺だけをずっと見ててよ。



信頼・信用はしてるのに、いつも少しだけ不安がつきまとう。
本当に好きで大事だと思うのに、同じくらい不安だ。

（ホントに好きな相手に好かれたら、
不安も湧くんだなぁ……）
特にKANAMEみたいに宣戦布告してくるヤツが居たりすると。

（取られたくないし、
指一本触れさせたくない！）

拓矢は自分の気持ちが昂るのを実感しながら、
翔汰の背中を見下ろす。