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イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
____KANAMEは、
胸を張り威圧的に歩く。


スキンヘッド男は右後ろを腰巾着らしくついてゆく。


沢山の人々が行き交う。

前から歩いてきたギャル風の美女。
ゆく先を遮るように、
仁王立ちになるKANAME。

ギャル風美女はあからさまに嫌な顔をし、
再び歩き出した。
『待って?』
KANAMEはそっと美女の手首を握る。


『………なに?急いでるんだけど』


『___その指輪さ、
限定でしょ』

ギャル風美女の右手薬指にある、
シルバーリングを指す。

『え?………そうだけど、、』
美女の口元から険が消える。


『冬限定で、
ロマンチックでキレイだよね?
よく似合ってるなと思って見てたんだ』
KANAMEは威圧的な風貌にそぐわない優しい声音を出す。


これがKANAMEのハントテクだった。


キャッチやスカウトに足を止める美女は少ない。
ましていかにもなガテン系のKANAMEだと、
怪しんで避けてゆく。
「飲んでかない?」「ちょっと話しない?」これらは場所を移動して口説く水商売のテクニック。
殆どの女子はスルーする。

だからKANAMEは「ナンパらしくないナンパ」を常套手段としている。

足早にゆく女子に、
ジッと視線を送る。
この都会の美女で〈見られることを嫌う〉女はない。


皆、〈私が一番!でもそんな素振りは見せない〉のだ。

見てほしいに決まってる。
さらに美女はアクセサリーやバッグに拘る。
中でも〔その女子拘りの一点〕を瞬時に見極め、
興味を示す。


自分の拘りの一点を気にかけ、褒め称えてくれる。


それはいくら通りすがりであったとしても、
悪い気分にはならないのだ。

『キレイな指だよね。
繊細なリングが際立つなぁ……………』
あくまでガツガツせず。
本心から感嘆してるよ、感を出す。


『そ?
ありがとっ。』
ギャル風美女は通過しようとした。


『………待って!
名前、教えて下さい』
誠実そうに。

ギャル風美女は怪訝な表情をしながらも、
『アミだけど』と言う。





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